目次
1.基本情報
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年代:30代
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障害の種類:うつ病
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年金の種類:障害厚生年金
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等級:3級
2.申請前の状況
申請者様は、数年前よりうつ病を発症されました。外出先での急な吐き気や喉の閉塞感、不眠、朝起きられないなどの症状が現れ、仕事を休みがちになり、休職を余儀なくされることもありました。
長期間にわたり抑うつ状態が続き、薬物療法への抵抗性もあり、自己不全感が強く、心身の負担が大きい状態でした。
日常生活では、思考や行動の制止、憂うつ気分、不安、不眠、食欲低下、焦燥感が持続し、多くの場面で助言や指導が必要でした。
特に他人との意思疎通や社会的交流は、助言や指導を受けても困難で、適切な食事や身辺の清潔保持も自発的には難しく、助言があればようやくできる程度でした。
発症後は職を転々とし、どれも長続きしない状況が続きました。申請時には一般企業で週数日の勤務を続けていましたが、単純作業ですら困難で休みがちでした。診断書では**「就労継続は困難」**とされており、仕事場でもほとんど交流がなく孤立しており、現職の継続も不透明な状態でした。
長期にわたるうつ病による症状と就労困難が続き、経済的に生活の維持が難しくなったため、障害給付の申請を決断されました。
3.申請の経緯
初診日の特定
障害厚生年金を受給するには、初診日が厚生年金保険の被保険者期間中であることの証明が必要です。
請求人様は申請書に初診日を記載しましたが、古いカルテが残っておらず、初診日を裏付ける資料の不足が大きな課題となりました。
複数の医療機関の診断書や受診状況等証明書は提出されましたが、初診日が明確に記載されていないものや、患者自身の申立てに基づくものが多く、初診日の認定が難航しました。
初診日の証明のため第三者による申立書も取得されてましたが、この書類自体は認定資料にならないものでした。
4. 当事務所のサポート内容
初診日の調査と立証支援
過去の受診歴の洗い出しを行い、医療機関に残る可能性のある記録を探索。調剤記録や証明書など、初診日の裏付けとなる資料の収集をサポートしました。
専門知識を活かした助言
初診日が証明できなければ申請自体が成立しないことを説明し、どの資料が初診日の証拠として有効かをアドバイスしました。
書類作成の支援
複数の診断書や証明書を照合し、記載内容の整合性を確認。
病歴・就労状況等申立書には、症状の変遷や就労困難の状況が伝わるよう具体的な事例を反映しました。
申請全体のコーディネート
裁定請求の段階で必要な証拠が不足しないよう、書類の確認と補強を徹底しました。
5. 結果と現在の状況
認定結果
審査では、医療機関が保管していた診療録の断片や受診証明書、調剤記録などの補強資料を総合的に確認し、最終的に初診日が厚生年金加入中であると認められ、障害厚生年金3級の支給が決定しました。
生活の変化
経済的な負担が軽減され、治療や療養に専念できる環境が整いました。
就労継続はなお困難なものの、年金の支給により生活基盤が安定し、精神的な負担も軽減されました。
6.申請を検討している方へのメッセージ
うつ病などの精神疾患では、初診日の証明が申請の大きな壁となることがあります。
過去の医療記録が残っていなくても、診療録の断片や受診証明、調剤記録などを組み合わせることで立証できる可能性があります。
初診日の特定に悩んでいる方も、まずは専門家に相談してください。適切な資料の集め方や書類作成のサポートを受けることで、裁定請求の段階で認定を得られるケースがあります。
当事務所は、申請準備から受給までを総合的に支援し、安心して療養と生活を続けられる環境づくりをお手伝いします。
