ご相談のきっかけ
ご自身は外出困難な状態で、母親が相談に来られた。申請自体は、初診日もはっきりしており、症状も障害等級2級は十分に該当すると思われ、ご自身での申請でも可能な案件である旨伝えたが、より確実に受給したい事を考慮して専門家に依頼したいとおっしゃられたため受任。
自閉症スペクトラム障害の症状
ご本人様の活動スペースは自宅の居間に限定され、散髪・清掃・歯磨き等を行うことができず、会話も母と兄に限られ、父との会話は乏しく、その他の対人交流はない。通院も拒絶するため、医師への受診は1年間に1度程度であるが、本人に傷病の自覚は無いという状況。
申請の際に留意をしたポイント
医師との接触が極めて少ないため、日常生活状況を丁寧に聞き取り、病歴就労状況等証明書に加えて、より詳しく日常生活の様子が把握できるような書類を作成し、裁定請求することで、当事務所でも稀な発達障害で障害基礎年金1級の受給権を獲得した。また、遡及請求も成功したため、2年間遡っての受給となった。