障害の状態
両親の不仲がきっかけで、精神的な不調をきたし、年齢とともに徐々に悪化してしまった方よりご相談をいただきました。
幼い頃より両親が不仲で、子供に対して八つ当たりの暴力をふるうような環境が長期間続いていました。
中学生頃より対人交流もうまくいかず、荒れるようになってしまい、ふさぎ込んで学校に行かない状況となってしまいました。
交友関係などがうまくいかないままに年齢を重ねると、アルバイトなどで働き始めた際に、自分の特性に気が付くようになりました。
自分が決めた一日の過ごし方に沿った行動を毎日とっていたり、食べているものも毎日同じものなど、一度自分の中で固定化されてしまうと
新しい手順や、やり方がまったく吸収できない状態に陥ってしまいました。
申請時に気を付けたこと
医療機関では強いこだわりがあることから自閉症スペクトラムの診断を受けました。
発達障害の特性による悩みから、ひどくなると幻聴や幻覚まで出現するようになり、統合失調も発症していました。
一人で病歴について思い返すことが難しかったことから、普段身の回りのサポートをしてくれている支援員さんも交えて
細かく日常生活の中のこだわりや、自分自身の不得意なこと、それが影響して抑うつ症状や統合失調症の症状を引き起こすことを病歴にたくさん盛り込みました。
その結果、障害基礎年金2級の受給が2か月の審査期間を経て決定しました。