ご相談のきっかけ
高次脳機能障害を患い、制度理解や、病歴をまとめていくことが難しいということがきっかけでご相談となりました。
病名は悪性神経膠腫に伴う高次脳機能障害で、文字を書いて伝えたり、会話もスムーズに行うことが難しく、電話対応なども難しくなって仕事に就くことが出来ていませんでした。
初診日の証明の難しさ
病気の経緯として、仕事中に急に頭に強烈な痛みが現れ、急いで病院を受診したところ、くも膜下出血を起こしていました。
すぐに入院することとなりましたが、幸いにも頭痛は次第に軽減していきました。
しかし退院後、経過観察をしていると、前頭葉に異常信号が見られました。
しかしこれといってなにか症状があるわけでもなく、長期間経過観察だけの状態が続いていました。
しかしある日その病変が以前よりも大きくなり始めていることがわかり、大きな病院を受診しました。
その後は病状が悪化し頭蓋骨から膿が出てくるようになり、頭蓋骨が陥没してしまい、放射線治療や抗ガン剤治療を受けるなど、大変な治療を伴いました。
最終的には頭蓋骨が陥没し、人工骨に置き換えないといけない状況となり、その影響でとても重たい高次脳機能障害が残ってしまいました。
最初はくも膜下出血を起こした日を初診として、請求を進めたのですが、審査の中で前頭葉に異常信号が現れたところを初診とみています。という返戻が来ました。
そのため審査後も複数の受診状況等証明書を取得する必要がありました。
返戻対応の大変さ
このように請求に出した後も、追加で証明書を求められるケースなどがあり、高次脳機能障害などがあると対応がとても難しいと思います。
請求の結果、無事に障害等級2級が決定し、喜んでもらえました。
珍しい病気の場合、一人でやろうとしても、いろいろな場所でいろいろな事を言われて困ってしまうケースもあるので、そうなる前にいったんゆっくりと相談できる障害年金専門の社会保険労務士事務所への相談をおすすめいたします。