相談のきっかけ
障害年金を申請しようとされたのですが、自宅から出ることが困難な方よりご相談がありました。
務めていた会社の倒産により、長期間次の就職先が見つからず引きこもり状態となってしまい、頭痛やめまいの症状が現れ、最初は耳鼻科などへ通院しましたが、特に異常はなく、精神科の受診を促されて受診しました。
抑うつ感や焦燥感、不安感、全身倦怠感などの症状が強く出てしまうことから、年以上にも怖く、薬を多めに飲んでしまうことを繰り返していました。
精神症状がどんどんと悪化し、自宅から出ることも出来なくなり、月に一回の通院もやっとの状況でした。
高齢の両親と暮らしており、車などの運転も困難で物理的にも自宅から出ることが難しい状況でした。
自宅近くにも年金事務所などがなく、市内まで出るには相当の時間を必要とする場所に住んでおられ、公共の交通機関も本数が少なく、利用が困難でした。
そのためご相談があり、手続きはすべてビデオ面談を通じて行いました。
うつ症状が重いこと、薬の減量が出来ており、過量服薬が無いことを病歴でしっかり伝えることで、受給につながりました。
医療機関では抗不安薬依存症と、身体表現性障害の診断を受けており、障害年金では神経症は認定の対象にならない病名でした。
しかし日常生活状況の実態は、薬の管理を家族が行うことで、過量服薬が無くなり、処方薬を減らすことが出来ていること、また抑うつ症状がひどく
食欲の減退、倦怠感、希死念慮を認め、入浴などは行えず清潔感を保つことが極めて難しい状況でした。
診断書にもその旨を先生が記入してくださり、病歴とは別に詳しい日常生活の状況をまとめた文書を一緒に提出することで、無事に障害基礎年金の2級が決定しました。
遠方の為、すべてビデオ面談とラインのメッセージ、郵送を通じてやり取りを行いました。