幼少期より続いた症状
統合失調症を患う男性より、ご相談をいただきました。
学生の頃より、とても人目が気になるようになりました。
人目が気になって他の生徒と一緒に授業などを受けることが出来なくなるほど、見られているような気がして落ち着かなくなったそうです。
症状の悪化
病状はどんどんと悪化し、外に出ることが出来なくなり、夜も寝ている姿を誰かに見られたらどうしようと不安で眠ることも出来なくなりました。
その為いろいろな病院に受診するも、なかなか病名が定まらず、病院を転々とするような状況が続きました。
困難であった初診日の証明
同時期に、一度だけしか受診しない状況が複数続いており、その為初診日の特定が非常に困難でした。
結局一番最初に受診した病院ではカルテが無く、初診日の証明書が取得できませんでした。
しかし次に受診した病院では初診日の証明書を取ることが出来ました。
本人の申し立てた初診日が認められる場合
2番目以降に受診した医療機関の受診日が、18歳6カ月前である場合、初診日を具体的に特定しなくとも、審査の上、本人の申し立てた初診日が認められる事があります。
この方の場合は17歳の頃であった為、20歳よりも前に病院に通院している事が証明でき、無事に障害基礎年金の2級を受給することが出来ました。